北総育成園での新型コロナウイルス集団感染に関する緊急申し入れ

提言・要望

北総育成園での新型コロナウイルス集団感染に関する緊急申し入れ

千葉県知事 森田健作 様
      2020年4月6日 日本共産党千葉県議会議員団/日本共産党船橋市議会議員団

 新型コロナウイルス感染がひろがるなか、日夜、その対応に尽力されている職員、医療関係者の方々に敬意を表します。
 「社会福祉法人さざんか会・北総育成園」(香取郡東庄町)における集団感染は、4月4日現在、同施設の利用者、職員および家族など105人の感染が確認され、きわめて深刻な事態です。
 船橋市の指定管理者制度導入施設である「北総育成園」は、知的障害者への入所支援等をおこなっており、重度の方も入所していることから、利用者へ特別の配慮が求められています。また、周辺自治体に居住する職員がいるため、その対応は広域に及ばざるを得ないと考えます。
 今後、このようなクラスター発生の可能性の増大が危惧されており、「いつ、どこで、発生してもおかしくない」という危機意識、緊張感を持った対応の重要性を示しています。
 当面、関係者、地域住民の協力を得ながら、国に対して財政を含む特別な支援を求め、東庄町、船橋市などとの連携強化をいっそうすすめ、感染者への対処や、感染拡大の防止、入所者・利用者への引き続くケアにあたることが重要です。
 そこで、以下の事項を緊急に申し入れる次第です。

【申し入れ事項】

1.感染した職員および重症化した入所者の入院先を県内外に、至急、確保すること。

2.現地の職員、医療スタッフなどの感染防止に万全を期すとともに、現場対応の人員を増やすこと。また、マスク、消毒液、防護服などの不足を生じさせないこと。

3.他の障害者施設、高齢者施設、児童施設などで、緊張感を持った感染防止策のよりいっそうの強化をはかること。

4.現地および周辺自治体、住民に対して、適正な情報を提供するとともに、感染者の健康回復や感染拡大防止への理解と協力を得るよう努めること。

5.感染症、医療、衛生、福祉にかかわる部署の必要な職員を確保すること。コロナウイルスに対応する職員に対して「防疫等作業手当」を支給するとともに、日額320円の手当額を大幅に引き上げること。

以上

手前・左から。岩井友子船橋市議、丸山慎一前県議、加藤英雄県議、みわ由美県議。奥、松崎さち船橋市議。